ソニーは、2014年2月6日に発表していた2013年度(2013年4月~2014年3月)の連結業績見通しを下方修正した。2月6日時点での予測に比べて、営業利益は540億円減の260億円、当期純損益は同200億円悪化の1300億円の赤字になる見通しという。

 下方修正の要因は大きく二つある。第1に、パソコン事業の収束に伴う費用として約300億円の追加計上が見込まれること。2月6日にパソコン事業収束を発表した後、2013年度と2014年度のパソコン販売見込みが2月時点の想定を下回った。この結果、余剰となった春モデルの手元部品の評価減や、発注済み部品に対する補償の計上が見込まれるという。また、構造改革費用を一部前倒しで計上する。

 第2に、海外での光ディスク製造事業に関して、約250億円の減損の計上が見込まれること。主に欧州地域でのディスクメディアの需要が想定以上に縮小していることを受けた処理である。