図1●大和ハウス工業の旧・鹿児島工場の跡地にある出力2.65MWのメガソーラー「DREAM Solar 霧島隼人」(出所:日経BP)
図1●大和ハウス工業の旧・鹿児島工場の跡地にある出力2.65MWのメガソーラー「DREAM Solar 霧島隼人」(出所:日経BP)
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図2●南側には、桜島が良く見える(出所:日経BP)
図2●南側には、桜島が良く見える(出所:日経BP)
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図3●太陽光パネルの下側のフレームの端には、火山灰が流れきらずに残ることも(出所:日経BP)
図3●太陽光パネルの下側のフレームの端には、火山灰が流れきらずに残ることも(出所:日経BP)
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図4●コンクリート基礎ではなく、杭打ちを採用した(出所:日経BP)
図4●コンクリート基礎ではなく、杭打ちを採用した(出所:日経BP)
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 大和ハウス工業の子会社で、再生可能エネルギーによる発電事業者の大和エネルギー(大阪府大阪市)は3月、出力2.65MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「DREAM Solar 霧島隼人」の運用を開始した(図1)。鹿児島県霧島市隼人町にある大和ハウス工業の旧・鹿児島工場の跡地に建設した。

 旧・鹿児島工場は、2009年9月末に閉鎖した後、遊休地となっていた。その有効活用の一環として、約7億円を投じてメガソーラーを建設した。

 桜島の北側、20km以上の位置にある(図2)。風は桜島の東や西向きに吹いていることが多く、桜島が噴火した時に、火山灰が北に向かう風に乗って降り積もることは、それほど多くないという。

 北風が吹いて、火山灰が降り積もった場合でも、雨によってほとんど洗い流される。

 ただし、太陽光パネルの下側のフレームの端に、火山灰が残ることがある(図3)。そのため、電気主任技術者が、火山灰の残り具合を見ながら、目立つ場合には拭き取っている。

 太陽光パネルは、コンクリート基礎ではなく、大和ハウスグループ独自の鋼管杭工法「D-TEC PILE」で設置した(図4)。比較的小さな口径の鋼管を、回転させながら強固な地盤まで食い込ませることができるという。

 今回のメガソーラーの敷地面積は約4万6465m2で、大和ハウス工業が土地を貸し、施工や運営・保守は大和エネルギーが担う。太陽光パネルはシャープ製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。年間予想発電量は約266万kWh、年間予想売電額は約1億600万円としている。