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Kinectを用いた脊椎側弯症計測システム、東洋大が開発

2014/04/22 17:45
大下 淳一=日経デジタルヘルス
計測システムの概要
計測システムの概要
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 東洋大学理工学部生体医工学科教授の寺田信幸氏らの研究グループは、米Microsoft社のジェスチャー入力コントローラ「Kinect」を用いた側弯症計測システムを開発した。脊椎側弯症の早期発見につながるという。東洋大学はこの技術を用いた製品の商品化などを目的とした実施許諾契約書をエーアンドエーと締結。今後、医療機器としての認可取得や年内の実用化を目指すという。

 側弯症は背骨が曲がる病気で、日本国内の推定患者数は127万人。早期に発見すれば手術が不要になる。従来は目視による検査が用いられてきたが、主観によるばらつきや検査時間の長さなどが問題となっていた。また、X線で背骨の曲がり具合を測定したり、体の隆起をモアレ画像法で測定したりする方法では、被曝や計測装置が高価であるなどの問題があった。そこで、再現性の高い計測ができる、安価で小型の計測システムが求められていたという。今回はKinectを利用することで、従来の3Dカメラでは100万円以上を要していた計測を、数万円で実現可能としている。

 開発したシステムは3Dカメラと解析用PC、基準プレートから成る。3DカメラにはKinectを採用。解析用PCは撮影と同時に解析を行い、結果をすぐに表示できるシステムとしている。電源を入れて撮影ボタンを押すだけで、計測から解析までが完了する。基準プレートは、複数の被験者を連続して撮影する時に被験者の位置決めをしやすくする。

 Kinectはその特性上、計測誤差を多く含む。例えば光が吸収される部位ではパターンを認識できず、データの抜けや異常値が発生するという。そこで今回は、人体表面が連続形状である点を利用し、計測データにフィルタ処理を施している。

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