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中国電力、隠岐諸島で「ハイブリッド蓄電池システム」を実証、太陽光と風力の変動を調整

金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
2014/04/05 22:25
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「ハイブリッド蓄電池システム」のイメージ(出所:中国電力)
「ハイブリッド蓄電池システム」のイメージ(出所:中国電力)
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 中国電力は,島根県の隠岐諸島で太陽光と風力発電の変動性再生可能エネルギー由来電力を、「ハイブリッド蓄電システム」を使って出力調整する実証を行うと発表した。環境省が公募した「平成26年度離島の再生可能エネルギー導入促進のための蓄電池実証事業」に採択された。

 「ハイブリッド蓄電システム」とは、NAS(ナトリウム硫黄)電池とLiイオン電池の2種類の蓄電池を組み合わせた電力系統制御用の蓄電池システムで、国内初の試みという。

 太陽光と風力発電は、天候により出力が大きく変動するため,この変動分を調整して電気の品質を保つことが必要になる。特に,送電線が本土と連系していない離島においては,電力系統の規模が本土に比べて小さく,発電出力の変動による影響が大きい。太陽光と風力発電を大幅に導入するには,出力変動分を調整する対策が必要になる。

 同実証事業では,隠岐諸島において,再生可能エネルギー導入量を最大化するための対策として,特性の異なる2種類の蓄電池を組み合わせ,それぞれの特長を活かした「ハイブリッド蓄電池システム」を構築し,蓄電池の効率的な充放電管理・制御手法などに関する技術実証を,地元自治体などと連携して実施する。具体的には、NAS電池を出力 4.2MW、Liイオン電池を出力2MW、隠岐諸島の隠岐郡西ノ島町に設置する。

 太陽光と風力発電の出力変動には,雲の通過などによる日照量の変化や風速の変化に伴う「はやく小さな変動」(短周期変動)と,太陽の位置の変化などに伴う「遅く大きな変動」(長周期変動,余剰電力)がある。離島においては,こうした出力変動をディーゼル発電機で調整するが,再エネ導入量が大幅に増加すると調整力が不足するため,更なる導入拡大には蓄電池を活用した出力変動調整が不可欠になる。

 同実証事業では,高出力のLiイオン電池で「はやく小さな変動」を吸収するとともに,大容量のNAS電池で「おそく大きな変動」を吸収するハイブリッド蓄電池システムを構築し,この2種類の蓄電池の協調制御について,技術実証を行う。

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