中国United Photovoltaics社が手掛けるメガソーラーの例(出所:United Photovoltaics社)
中国United Photovoltaics社が手掛けるメガソーラーの例(出所:United Photovoltaics社)
[画像のクリックで拡大表示]

 中国の太陽光発電関連の投資・発電事業会社であるUnited Photovoltaics社は、内モンゴル地区にある2サイト、合計出力約90MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を取得したと、発表した。メガソーラーを保有する企業を買収した。

 United Photovoltaics社は、旧Goldpoly New Energy Holdings社で、政府系企業の招商局集団グループのChina Merchants New Energy Holdings(CMNE)社の傘下の企業。2013年6月にCMNE社に買収されたのを機に、CMNE社のコネクションの強さを生かし、メガソーラー事業の買収などを積極的に進めている。

 United Photovoltaics社はまず、中国Guodian Chahaeryouyiqianqi Solar Power社の株式の86.79%を取得し、買収を完了したと、3月27日に発表した。

 Guodian Chahaeryouyiqianqi Solar Power社は、Guodian Inner Mongolia New Energy社の子会社で、内モンゴル地区の電力系統に接続済みの出力約50MWのメガソーラーを保有している。

 3月28日には、Guodian Inner Mongolia New Energy社の子会社のGuodian Wulatehouqi Solar Power社の株式の90.33%を取得し、買収を完了したと発表した。

 Guodian Wulatehouqi Solar Power社は、内モンゴル地区の電力系統に接続済みの出力約40MWのメガソーラーを保有している。

 Alan LI取締役会会長 兼 最高経営責任者(CEO)によると、United Photovoltaics社などが参画している太陽光発電関連のコンソーシアム「Photovoltaic Green Ecosystem Organization(PGO)」と、United Photovoltaics社との間で、合計出力195MW分の太陽光発電システムを買収する取り組みを進めており、今回の2件の買収は、この活動の一環。

 一方で、3月28日には、China Singyes Solar Technologies Holdings社が所有する湖南省の出力約100MWのメガソーラーの取得を断念したことも発表した。買収の条件で相互が合意できなかったという。