回路設計やプリント基板製造を手掛けるメイコーは3月24日、福島県双葉郡広野町にある福島工場内の遊休地を活用したメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業に乗り出すと、発表した。4万m2の敷地に出力2.5MWのメガソーラーを建設し、2015年5月の売電開始を目指す。完成すれば年間で260万kWhの発電量が見込める。

 福島第一原子力発電所の半径10km以内に立地する同工場は、震災後、一時操業停止に追い込まれた。2011年7月に操業再開を果たしたが、広野町は今も一部で除染作業を続けるなど、復興事業を進めている。同社は、遊休地の活用で再生可能エネルギーの普及を進め、「(福島工場がある)工業団地を含めた広野地区の復興に弾みを付けたい」としている。