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不揮発メモリーは2020年にSoCの姿をどう変えるか、電子情報通信学会の総合大会でセッション

  • 佐久間広昭=EDA Online特派員
  • 2014/03/24 04:04
  • 1/3ページ

 フラッシュメモリーに代表される不揮発メモリーは、デジカメ、スマートフォンなどに搭載され、私たちの生活を大幅に変えた。その勢いはデジタル家電にとどまらない。例えば、SSD(solid state drive)となってPCやサーバーに搭載され、コンピューターの世界にも大きな変革をもたらした。

 こうした不揮発メモリーがSoCの設計や設計手法、EDAをどう変えるか、を意識したチュートリアルセッションが2014年3月20日に電子情報通信学会の総合大会(新潟大学で開催)で行われた。セッション番号AT-1、「超低消費電力システムを実現する不揮発メモリの基本と動向」がそれである。講演者は5名。講演順に、東芝の高島大三郎氏、ロームの木村啓明氏、東北大学の羽生貴弘氏、NECの杉林直彦氏、東芝の福住嘉晃氏である。座長はNECの中村祐一氏が務めた。

 まず、座長のNECの中村氏が、チュートリアルの趣旨を説明した。電源を切っても値や状態を保持する「不揮発」という価値が、人間のライフスタイルまで変えた。一方で、書き込み時の電力が大きく速度が遅いということや、書き込み回数の制限、物理的な脆弱性(大事な写真の入ったメモリーカードが突然読めなくなることを経験された方は少なくないと思う)など、現状のフラッシュメモリーの制限・制約を挙げた。また、SoCでの利用に関しては、現状のフラッシュメモリーではマイコンなどのプログラムの格納領域として利用されるにとどまってきたことを指摘した。

 しかし、最近、こうした状況に変化が見られるようになってきたという。高速書き込みや、大容量、書き換え回数制限の緩和、堅牢性を持った不揮発デバイスが登場してきた。それにつれて、プログラムメモリーの枠を越えて、データメモリーや、ロジック、スイッチといった使い方も研究開発され、SoC設計での利用の幅が広がった。これこそが、今回のチュートリアルセッション開催の動機だと説明した。

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