Amazon社は、タブレット端末と同じ低価格戦略をスマホでも打ち出すのか。写真は、同社のタブレット端末「Kindle Fire HDX」
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 台湾の証券投資会社、KGI Securities Investment Advisory(凱基證券投資顧問)のアナリストであるKuo, Mingchi(郭明錤)氏は、米Amazon.com社が発売予定と報道されているスマートフォン(スマホ)に関する予測を明らかにした。同氏はKGI社の研究部経理で、スマートフォンやタブレット端末のサプライチェーンの動向に詳しい世界でも有名なアナリストだ。

 Kuo氏によれば、Amazon社のスマホの特徴はカメラモジュールを6個搭載すること。このうち4個は、ジェスチャー入力などユーザーの動きを検出するユーザーインタフェース(UI)用途に使う。本体1台当たりのカメラモジュールの調達コストは、計40~50米ドルとみている。あくまで予測ながら、韓国Samsung Electronics社のスマートフォン「Galaxy S5」と同じSoC(システム・オンチップ)を載せるという。

Kuo氏によるAmazon社のスマホの主な仕様予測
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 Kuo氏は、出荷台数に関して2014年第2四半期に30~60万台、同年末までに200~300万台と考えている。なお、筆者が関係筋から得た情報では、台湾Hon Hai Precision Industry社(鴻海精密工業、Foxconn)がAmazon社のスマートフォンを製造する公算が大きい。

カメラモジュール関連のサプライヤー(Kuo氏の予想による)
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