[画像のクリックで拡大表示]

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、据置型ゲーム機「PlayStation(PS)4」用のヘッドマウントディスプレー(HMD)を発表した(発表資料)。同社は、ゲーム体験をさらに豊かにするバーチャルリアリティシステム「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」と呼ぶ。PS4での利用が前提だが、その他の機器との利用も視野に入れている。

 現在製品化に向けて開発中だという。その開発品を、2014年3月17~21日に米国サンフランシスコで開催されるゲーム開発者向け会議「Game Developers Conference(GDC) 2014」に参考展示する。Project Morpheusで映像を見られるという。

 Project Morpheusは、HMDと「プロセッサーユニット」と呼ぶ小型装置で構成する。プロセッサーユニットとPS4を接続、さらにプロセッサーユニットとHMDを接続し、プロセッサーユニットを介してPS4からHMDにゲーム映像を送る仕組みだ。いずれも接続には、映像伝送用のHDMIとデータ伝送用のUSBを利用する。プロセッサーユニットは、ディスプレー出力用のHDMI端子を備えており、HMDで装着者が見ている映像を周囲にいる人々がディスプレーで見られるようになっている。これをSCEは「ソーシャルスクリーン」と呼ぶ。

 HMDに内蔵された加速度センサーとジャイロセンサーに加え、PS4用カメラを使って、ユーザーの頭部の動きや位置を検知する。これにより、コントローラーで操作することなく、ユーザーの意のままに映像がリアルタイムに変化するという。

 HMDの表示素子には5型の液晶パネルを採用。画素数は1920×1080で、左右の目にそれぞれ960×1080画素の映像を表示させる。視野角は水平90度と広い。HMDの光学レンズの部分については、ソニーの協力を仰いだという。

■変更履歴
掲載当初、「Game Developers Conference(GDC) 2014」の開催日に誤りがありました。現在は修正済みです。 [2014/03/19 15:00]