日本アジアグループがプロジェクトボンドで資金調達した出力1.8MWの「サイカチ山ソーラーウェイ」(出所:日本アジアグループ)
日本アジアグループがプロジェクトボンドで資金調達した出力1.8MWの「サイカチ山ソーラーウェイ」(出所:日本アジアグループ)
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 格付投資情報センター(R&I)は2月26日、兵庫県姫路市打越のメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業を裏付としたプロジェクトボンド「JAG メガソーラープロジェクトボンド信託2 C 号ABL/C 号受益権」に対し、A(シングルAフラット)の予備格付け(信用格付け)を付与したと発表した。アレンジャーはゴールドマン・サックス証券。ボンドの発行金額は3億2600万円で、発行予定日は2014年4月。

 メガソーラー事業を対象にしたプロジェクトボンドに対する信用格付けに関しては、これまでに日本格付研究所(JCR)が複数のメガソーラー事業のプロジェクトボンドを対象に格付けを付与し、公表している。R&Iが、メガソーラー事業のプロジェクトボンドに対して格付けを公表したのは今回が初めてで、これで国内に2つある格付け会社の両社が、メガソーラー事業のプロジェクトボンドに対する格付けを手掛けることになった。

 ゴールドマン・サックス証券は、これまでに7つのメガソーラー事業でプロジェクトボンドを組成し、すでに機関投資家向けに完売した。加えて、約10件の仕掛かり案件が進行中という。日本アジアグループやジャパン・リューアブル・エナジー(東京都港区)などが、メガソーラーの事業資金をプロジェクトボンドにより調達している。