2013年のスマートフォンのメーカー別出荷台数シェア(データはGartner社、図は日経テクノロジーオンライン作成)
2013年のスマートフォンのメーカー別出荷台数シェア(データはGartner社、図は日経テクノロジーオンライン作成)
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2012年のスマートフォンのメーカー別出荷台数シェア(データはGartner社、図は日経テクノロジーオンライン作成)
2012年のスマートフォンのメーカー別出荷台数シェア(データはGartner社、図は日経テクノロジーオンライン作成)
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 市場調査会社の米Gartner社によると、2013年のスマートフォンの世界出荷台数は前年比42.3%増の9億6800万台で、携帯電話機の出荷台数に占める割合は53.6%となった(発表資料)。スマートフォンの出荷台数がフィーチャーフォンを初めて上回った。

 同年第4四半期(10~12月)に限ると、スマートフォンの出荷が携帯電話機全体に占める割合は57.6%に上昇している。ラテンアメリカや中東、アフリカ、アジア太平洋地域、東欧などでスマートフォン市場が広がっている。特にインドでは同四半期の出荷台数が166.8%増と大きく伸びた。

 メーカー別の出荷台数では韓国Samsung Electronics社が2013年も首位を維持した。前年比45.7%増の2億9980万台を出荷し、市場シェアは前年の30.3%から31.0%と微増だった。ただし、同社はハイエンド機を重視する戦略を採っているため、同年第4四半期のシェアは29.5%にとどまった。先進国市場が飽和しつつあるため、今後もシェアを拡大するには、ユーザーインタフェースを簡単にすることや、中・低価格帯の機種への注力が必要になるとGartner社はみている。

 メーカー別出荷の2位は、これも前年と変わらず米Apple社。2013年は前年比15.9%増の1億5080万台を出荷した。市場シェアは15.6%と、前年の19.1%から低下した。同社は2013年秋以降、端末の供給先となる携帯電話事業者に日本のNTTドコモや、中国のChina Mobile社を追加しており、2014年第1四半期にその影響が表れるとみられる。

 なお、携帯電話機全体では2013年の出荷台数は前年比3.5%増の18億700万台だった。メーカー別シェアは、Samsung社が24.6%、フィンランドNokia社が13.9%、Apple社が8.3%となっている。