大陽日酸は、優れた導電性・熱伝導性・機械特性を有するフッ素樹脂を、従来の約1/1000と少ないカーボンの添加量で実現することに成功した。カーボンを添加したフッ素樹脂は、帯電防止機能を有した樹脂として、また成形/切削加工時に熱膨張の少ない樹脂として、半導体部品や自動車部品などでの応用が期待されている。しかし、従来はカーボン材料としてカーボンブラックを主に使用しており、カーボンの添加量が多かったことから、成形加工において不良が発生しやすい、フッ素樹脂本来のしなやかさが損なわれる、半導体分野ではカーボンの発塵リスクが高い、といった課題があった。
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