SBエナジーとシャープが矢板市に寄贈したメガソーラーの物見台(出所:日経BP)
SBエナジーとシャープが矢板市に寄贈したメガソーラーの物見台(出所:日経BP)
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 ソフトバンクグループのSBエナジー(東京都港区)は12月26日、栃木県矢板市に設置した「ソフトバンク矢板ソーラーパーク」で、1.6MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を稼働させた。同サイトにはすでに2013年8月に3MWのメガソーラーが稼働しており、合わせて4.6MWのメガソーラー全体が稼働した。EPC(設計・調達・建設)サービスは、シャープが担当し、太陽光パネルはシャープ製の多結晶シリコン型、パワーコンディショナー(PCS)はダイヘン製を採用した

 同サイトは、栃木県が所有する矢板南産業団地内の遊休地で、県が発電事業者を公募した経緯がある。SBエナジーのほか、2013年3月に道を挟んだ区画にシャープが1.75MWのメガソーラーを建設・稼働している。これを合わせると同産業団地内には、6.35MWのメガソーラーが稼働し始めたことになる。SBエナジーとシャープは共同で、隣接する丘にメガソーラーの全容が見渡せる物見台を建設し、矢板市に寄贈した。SBエナジーは、このほか、災害用の可搬型蓄電池と太陽光パネルから構成する「ソーラーストレージ」(1kW太陽光パネル・1.1kWの蓄電池のセット)を2セット、矢板市に寄贈した。

 運転開始セレモニーに出席した栃木県の福田富一知事は、「栃木県は、エネルギーの地産地消の比率を10%台に上げる目標を掲げており、メガソーラーに加え、小水力発電、バイオマス発電などを推進していきたい」と述べた。同県のエネルギーの地産地消比率は、現在、6%程度という。ただ、矢板市に限って見た場合、産業団地内の6.35MWのメガソーラーの発電量だけで、市全体の電力消費の15%程度に達する見込みだ。