特定非営利活動法人(NPO)の人間中心設計推進機構は、「人間中心設計スペシャリスト」と呼ぶ専門家の認定制度を新設する(認定制度のWebページ)。同機構は、機器やサービスの使い勝手、ユーザー体験(UX: user experience)を改善する手法である「人間中心設計」の普及促進を図る団体。これまでも「人間中心設計専門家」の認定事業を手掛けてきた。

 従来の「人間中心設計専門家」が5年以上の経験を持つ熟達した専門家が対象だったのに対し、今回新設する「人間中心設計スペシャリスト」は、2年以上の経験を積んだ実務担当者を想定したという。スペシャリストとして認定された後、さらに実績を重ねて専門家の認定を受けるというキャリアパスも想定している。同機構は、過去4年間で287人の「人間中心設計専門家」を認定してきた。これらの認定制度を通して、人間中心設計に習熟した人材の育成を図る狙い。

 スペシャリストにふさわしいスキルの有無は書類審査で調べる。応募者は、これまで取り組んできた活動を指定の申請書に記入して提出する。12月20日から申し込みを受け付け、合格発表は2014年3月下旬の予定。試験料は1万2000円。同時に実行する「人間中心設計専門家」の実施要項も同様である。