自動車部品大手のドイツ・ボッシュ社は11月26日、自社の太陽光パネル事業を、ドイツ・ソーラーワールド社に売却する計画だと発表した。

 ボッシュ社では今回の売却に伴い、太陽光パネルの拠点があるドイツ・アルンシュタットに、ハンガリーのハトバンの拠点から、車載用部品や電子部品の製造を移転した上で、太陽光パネル事業の債務を処理するためのサービス会社などを設立する。これによって、アルンシュタットに約250人分以上の雇用を維持することができるという。

 ボッシュ社では、2013年3月に、太陽光パネル関連事業からの撤退を発表していた。ボッシュ社の太陽光パネル事業に、1500人が従事していることへの対応が課題となっていた。そこで、今回の発表にいたるまでに、アルンシュタットをはじめとするドイツ国内の拠点に、これらの従業員の雇用を生み出すことに苦慮したことを滲ませている。

 一方で、ボッシュ社では、ボッシュ・ソーラー・CIS・テック社、ボッシュ・パワーテック社については、従来通り事業を継続するとしている。