2013年第3四半期のスマートフォンの国内出荷台数シェア(資料:IDC Japan)
2013年第3四半期のスマートフォンの国内出荷台数シェア(資料:IDC Japan)
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2013年第3四半期の携帯電話機の国内出荷台数シェア(資料:IDC Japan)
2013年第3四半期の携帯電話機の国内出荷台数シェア(資料:IDC Japan)
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 市場調査会社のIDC Japanによると、2013年第3四半期(7~9月)のスマートフォンの国内出荷台数は前年同期比13.7%減の688万台だった(発表資料)。iPhoneが好調を維持している一方、Android端末が販売不振という。メーカー別シェアは、首位の米Apple社が前期(4~6月)の36.1%から54.1%まで拡大した。2013年9月に発売した「iPhone 5s/5c」が出荷台数を大きく押し上げている。2位は「Xperia」シリーズが好調なソニーで20.5%。韓国Samsung Electronics社は販売が伸び悩んで、前期から順位を1つ落として5位となった。

 フィーチャーフォンを合わせた携帯電話機の総出荷台数は前年同期比18.6%減の899万台だった。スマートフォンの出荷比率は76.5%で、前期の77.4%からわずかに低下した。携帯電話機のメーカー別シェアでは、Apple社が41.4%を獲得して4四半期連続で首位となった。2位はソニー、3位はシャープで、スマートフォンと同じ顔ぶれである。

 今後の見通しに関してIDC Japanのアナリストである木村融人氏は「短期的にみれば、スマートフォン市場は従来通り、iPhone端末が市場をけん引していく可能性が高い。一方、Android端末に関しては、第4四半期(10~12月)に再度、出荷台数が拡大する可能性が高いが、それが大きな在庫問題に発展する懸念がある」とみている。