ジャワハルラール・ネルー太陽エネルギー開発総合プロジェクトで建設したメガソーラー
ジャワハルラール・ネルー太陽エネルギー開発総合プロジェクトで建設したメガソーラー
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 インドの内閣経済問題委員会は、最大出力750MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の電力網への接続(系統連系)を承認した。ジャワハルラール・ネルー太陽エネルギー開発総合プロジェクト(Jawaharlal Nehru National Solar Mission:JNNSM)の一環となるメガソーラーで、国家クリーンエネルギー基金(National Clean Energy Fund:NCEF)の「バイアビリティ・ギャップ・ファンディング(Viability Gap Funding:VGF)」の適用を受けて建設する。VGFとは、投資とリターンの差を一種の補助金として補てんする仕組み。

 ジャワハルラール・ネルー太陽エネルギー開発総合プロジェクトは、2010年1月にインド政府が着手したプロジェクトである。2022年までに、合計で最大出力20GWの太陽光発電所を導入するために、有効な政策を策定しながら実施されるもので、大規模な太陽光発電市場を迅速に形成する取り組みとして注目されている。

 今回のメガソーラー事業は、政府系のソーラー・エナジー・コーポレーション・オブ・ インディア(Solar Energy Corporation of India:SECI)と、NTPC Vidyut Vyapar Nigam Limited(NVVN)との共同で実施する。発電した電力は、SECIが、1kWhあたり5.45ルピー(8.65円)の固定価格で25年間買い取る契約で、SECIはこの電力を同5.5ルピー(8.72円)で州や電力会社に売電する。VGFによる補てんは、1MWあたり約2億5000万ルピー(約4億円)が想定されている。