京セラが発電会社に出資し、EPCと保守も担う鹿児島七ツ島メガソーラー発電所(出所:京セラ)
京セラが発電会社に出資し、EPCと保守も担う鹿児島七ツ島メガソーラー発電所(出所:京セラ)
[画像のクリックで拡大表示]

 ソフトバンク子会社のSBエナジー(東京都港区)が、大阪府泉大津市で建設を表明している出力19.6MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ソフトバンク泉大津ソーラーパーク」に、三井物産と京セラソーラーコーポレーション(京都市)が参画し、共同で発電事業を進めることが10月3日、明らかになった。同プロジェクトは、2013年10月現在で、大阪府下で最大規模のメガソーラー案件となる。京セラソーラーコーポレーションは、発電会社に出資するとともに、約8万枚の太陽光パネルを供給する。加えて、京セラコミュニケーションシステム(京都市)がEPC(設計・調達・建設)サービスを担う。

 京セラグループが、太陽光発電の事業会社に出資するのは、これが13件目で、そのうち5件がすでに稼働中で、8件が現在、建設中だ。ソフトバンク泉大津ソーラーパークでは、2%の出資比率に留まるが、70MWの鹿児島七ツ島メガソーラー発電所(鹿児島市)では、最大出資者となるとともにEPCと運用保守も担っている。また、東京センチュリーリースと合弁で京セラTCLソーラー合同会社(東京都千代田区)を設立し、売電事業に乗り出している。太陽光パネルの製造から、メガソーラーのEPC、運用保守、そして発電事業まで、太陽光関連事業の上流から下流までをグループ会社で手掛ける体制を整えてきた。