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 スペインの大学Carlos III University of Madrid(UC3M)は、AR(拡張現実感)対応HMD(head-mounted display)などを用いて学校の講義を補助するシステム「Augmented Lecture Feedback System(ALFs)」を開発したと発表した。

 このALFsは、AR機能付きHMDと生徒側のスマートフォンなど携帯端末、そしてサーバー機から成る。HMDを装着した教師が講義を進めると、各生徒の頭の上に、いくつかのシンボルが浮かんでいるのが見えるようになる。これは、生徒が講義の内容を理解できているかどうかを携帯端末で入力したシンボルで、理解できている場合はチェック・マーク、できていない場合は「×」、質問がある場合は「?」などが表示されるという(利用の様子を示したYouTubeの動画(スペイン語))。
 
 これにより、教師は各生徒の理解度をほぼリアルタイムに把握でき、理解度が低ければもっとゆっくり話をするべきなどの判断に役立つという。