日立製作所は、海外の研究開発体制を強化する(ニュースリリース)。海外の研究開発人員を現在の280人から2015年度までに約1.4倍の400人に増やす。現地の人材を積極的にリーダーに登用し、世界の各市場に密着した研究開発を推進する。なお、日立グループの国内の研究開発人員は現在、5000人程度。

 2013年6月には、ブラジルに新たな研究拠点を開設する。日立は現在、日本、米国、欧州、中国、アジア、インドの6地域に研究拠点を設置しており、新設する「ブラジル研究所」は7つ目となる。建設機械や放送機器といった、現地で積極的に事業を展開している分野に軸足を置きながら、今後の需要が見込める鉄道分野などの研究開発にも注力していく方針だ。

 また、各地域の研究拠点に設ける研究室を充実させる。2012年10月には英国に「欧州鉄道研究開発センタ」を、2013年4月には中国に「日立中国材料技術創新センタ」を開設したが(Tech-On!関連記事)、さらに米国に「米国ビッグデータラボ」を開設する予定である。