キャンペーン価格で9975円と安価なタブレット型端末「dtub」
キャンペーン価格で9975円と安価なタブレット型端末「dtub」
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HDMIポートに接続する超小型セットトップ・ボックス(STB)「SmartTV dstick」と無線LANルーター「Home Wi-Fi」
HDMIポートに接続する超小型セットトップ・ボックス(STB)「SmartTV dstick」と無線LANルーター「Home Wi-Fi」
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SmartTV dstickの画面(テレビ)とコントローラとなるスマートフォン・アプリ
SmartTV dstickの画面(テレビ)とコントローラとなるスマートフォン・アプリ
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 NTTドコモは2013年1月22日、スマートフォンとユーザーが家庭内に設置した機器と連携させ、動画や音楽をはじめとする様々なコンテンツを楽しめる環境作りを「ドコモ スマートホーム」という名称で展開すると発表した(PDF形式の発表資料)。スマートフォンやタブレット端末による単体のサービスにとどまらずに複数の機器にサービスを提供することで、家庭の囲い込みを本格化した格好だ。

 今回第1弾として展開するのは、(1)キャンペーン価格で9975円と安価なタブレット型端末「dtab」の提供、(2)テレビのHDMIポートに接続するスティック型の超小型セットトップ・ボックス(STB)「SmartTV dstick」の提供、(3)無線LANルーター「Home Wi-Fi」の無償レンタル、(4)フルHD(1920×1080画素)の映像を視聴できるDTCP-IP対応の家電連携アプリ「Twonky Beam」の新版の提供、の四つである。

 (1)のdtabは中国Huawei Technologies社製。10.1型、WXGA(1280×800画素)のTFT液晶パネルを搭載し、インターネットとの通信インタフェースとして無線LANのみを搭載する。NTTドコモが提供するコンテンツ・マーケット「dマーケット」や「しゃべってコンシェル」などの各種サービスを利用可能である。ただし、9975円で購入できるのはNTTドコモの回線契約やspモードの契約があるユーザーに限られる。dtabの定価は2万5725円。

 (2)のSmartTV dstickはネオス製。NTTドコモの動画配信サービス「dビデオ」「dアニメストア」および音楽配信サービス「dヒッツ」、YouTubeの動画を受信して再生できる。さらに、家庭内のパソコンや、手持ちのスマートフォンに格納された動画や音楽を再生することもできる。IEEE802.11b/g/nの無線LAN通信機能と、Bluetooth(2.1 + EDR)の通信機能を備える。無線LANはインターネットとの接続用で、Bluetoothはスマートフォンとの接続用である。ユーザーはスマートフォンの専用アプリ「dstickリモコンアプリ」を使ってSmartTV dstickを操作する。

 (3)のHome Wi-FiはNECアクセステクニカ製。IEEE802.11b/g/nに対応する他、100BASE-TX/10BASE-TXのEternetポートを4ポート備える(WAN用×1、LAN用×3)。なお、無償でレンタルを受けられるのは、NTTドコモの回線契約を持ち、NTTドコモ指定のパケット定額サービスやデータ通信専用プランを契約中のユーザーである。それ以外のユーザーは月額315円で借りられる。また、2年間継続して使用すると、レンタル期間終了後に無償譲渡される。

 (4)のTwonky Beamは2012年5月から提供しているアプリ。今回のバージョンアップは、2013年春モデルでスマートフォン5機種がフルHDディスプレイを備えたことを受けたものだ。DTCP-IPに対応したメディア・サーバーから地上デジタル放送などのコピー制御技術が施された動画を転送してタブレット端末やスマートフォンで再生することができる。