上位機種「クレモン MR7700」。
上位機種「クレモン MR7700」。
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スタンダード機の「クレモン MR6600」。
スタンダード機の「クレモン MR6600」。
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MR7700向けに開発中のハンドルリモコン。飛行機の操縦桿のような感じでクレモンの動きを操作できる。
MR7700向けに開発中のハンドルリモコン。飛行機の操縦桿のような感じでクレモンの動きを操作できる。
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 オンキョーデジタルソリューションズ(本社東京、以下ODS)は、韓国Moneual社のロボット掃除機「クレモン(clemon)」を2012年11月に発売する。上位機種の「クレモン MR7700」と標準機種の「同 MR6600」がある。いずれも、電源用にリン酸鉄リチウムイオン2次電池を搭載し、60分の充電で60分間の稼働が可能。駆動源にはブラシレス直流モータを採用している。

 清掃機能には、部屋全体を清掃する「オート」、特定の場所を重点的に清掃する「スポット」、壁際とコーナー部を集中して清掃する「壁ぎわ」、ソファやベッドの下などを清掃する「シャドウ」といったモードがある。この他、MR7700には、これらのモードを複数組み合わせた清掃プログラムを設定できる「コース」モードも搭載する。コースモードでは、部屋やエリアを区切るための「インジケーター」と呼ぶ発信器を使えば、複数の部屋を任意の順番に清掃することもできる。

 日本では米iRobot社の「ルンバ」がお掃除ロボット市場をけん引しており、東芝やシャープも製品を投入しているが、クレモンは「楽しさとデザインで差異化する」(Moneual社の日本法人Moneual Japan営業本部長の上田隆史氏)考え。「楽しさ」の具体的な機能としては、MR7700の操作方法を挙げる。MR7700は、標準添付のリモコンによるモーションコントロールが可能で、リモコンを傾けると傾けた方向にMR7700が移動する。両手で持つハンドル型のリモコンも開発中で、それを使えばより直感的に操作できる。
 デザイン面では、丸みを帯びたMR6600はポップな印象のデザインに、赤色でシャープな印象のMR7700はスタイリッシュなデザインに仕上げたという。Moneual社は2011年の米国の展示会Computer Electronics ShowにMR7700の試作機を出品しており、同展示会でInnovation Awardを受賞している。価格は、MR6600が5万4800円(税込み)、MR7700が6万9800円(同)。ネット通販サイトのオンキョーダイレクトの他、家電量販店でも販売する。

 ODSの親会社であるオンキョーは、2012年5月にMoneual社と合弁会社(韓国Moneual Onkyo Lifestyle社)の設立を発表している。クレモンの販売は、そうした協業の一環。今回、ロボット掃除機の他に、シャットアウト時やスリープ時に電力供給を遮断するためのコンセントを備えたMoneual社のデスクトップ・パソコン「SONAMU」の発売も発売している。

連絡先:Moneual Japan
TEL:03-5213-4551