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 ドイツContinental社は2012年10月17日、取締役会会長のElmar Degenhart博士が来日して記者とのグループインタビューに答え、快適性向上のための自動運転機能を今後6、7年で量産したいとの意向を示した。

 同氏は今後力を注ぐ分野の一つとして自動運転に取り組んでいるとし、障害物検知や自動ブレーキのために実用化しているレーザレーダやミリ波レーダ、さらに開発中の単眼カメラ、ステレオカメラなどを用いることで技術的な可能性は見えているとする。ただし、実用化を目指すのは、どんな速度でも自動運転するのではなく、およそ30km/h以下の低速域に限ったものを想定する。ユーザーが車内でスマートフォンやTVを見ていても、自動的に発進したり、停止することで車内の快適性と安全性を両立できると見る。

 現在、Continental社はレーザレーダによる低速での自動ブレーキシステムを実用化しているほか、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)にも対応するステレオカメラの量産準備を進めている(関連記事)。また、障害物を検知して警告するために使う単眼カメラ、自動ブレーキにも対応する単眼カメラとレーザレーダを組み合わせたシステムも開発中だ。

 こうした要素技術とソフトウエアを組み合わせることで、自動運転システムを提供することを狙う。