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HOMEエレクトロニクス電子設計 > 「命名の妙で、検証環境の使い分けを円滑に」、Verify 2012開催

「命名の妙で、検証環境の使い分けを円滑に」、Verify 2012開催

  • 小島 郁太郎=Tech-On!
  • 2012/10/09 17:30
  • 1/4ページ

 LSIの設計検証をテーマにしたセミナー「Verify 2012」が2012年9月28日に新横浜で開催された。EDAツールの最新情報やユーザー事例など、合計で10の講演があった。聴講できた3件のユーザー事例の講演を紹介する。

図1●Verify 2012会場風景
左下はリコーの難波 睦氏、中央下はルネサス エレクトロニクスの中野 哲氏、右下は富士通マイクロソリューションズから講師として登壇したのは、鈴木 晃一氏。Tech-On!が撮影。
[画像のクリックで拡大表示]
図2●リコーの仮想プラットフォーム環境の現在、明日、将来
同社のスライド。
[画像のクリックで拡大表示]

 3件は、リコーによる「仮想プラットフォーム」に関する講演、ルネサス エレクトロニクスによる「形式検証ツールを使ったMCU検証」に関する講演、富士通マイクロソリューションズによる「SystemVerilogを活用した検証」に関する講演である(図1)。このほかに、富士通九州ネットワークテクノロジーズによる「UVMと論理エミュレータを活用した検証」に関する講演、中央大学 教授の竹内健氏による基調講演と、EDAベンダー側の4講演があった。

OSブートの先を狙う

 リコーから講師として登壇したのは、難波 睦氏(コントローラ開発本部 CH開発センター EPF開発室 開発1グループ スペシャリスト)である。同氏は、同社における仮想プラットフォーム(同社では「実機レス環境」と呼んでいる)の歴史や現状、課題などを紹介した。2000年ごろからOA機器やそれ向けのLSIの開発に仮想プラットフォームを利用してきた。その間、複数のEDAベンダーの製品を仮想プラットフォームの開発や運用に適用してきたが、現在は、米Synopsys社の「Virtualizer」を主に使っている。

 このVirtualizerを使う仮想プラットフォームでは、OSのブートのチェックやデバイス・ドライバの開発などに適用している。次は、OSのブートの先、すなわち例えばコピー機ならば、「υコピーできます」が表示されるまで、仮想プラットフォームで検証したいという(図2)。その際の課題は、モデル開発工数の増大である。OSブートまでならば、コントローラの一部だけをモデル化すれば良いが、「υコピーできます」までとなると、コントローラはほぼ全部、機構の駆動部(同社は「エンジン」と呼ぶ)や周辺デバイスの一部をモデル化する必要があるからだ。

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