デモの様子
デモの様子
[画像のクリックで拡大表示]

 米Intel社は、2012年10月ごろからジェスチャー入力操作を可能にする距離画像センサと、同センサを用いたSDKをソフトウエア開発者に向けて提供する。同社の開発者向けイベント「IDF 2012」(2012年9月11~13日、米国サンフランシスコ開催)で明らかにした。距離画像センサを約150米ドルほどで販売し、SDKは無償で提供する考えである。開発者以外への販売は、2013年第1四半期を予定している。

 距離画像センサは、USBでパソコンと接続する外付け型。消費電力は2.5W未満で、USBでデータの送受信と給電を行う。ベルギーSoftkinetic社の技術を利用し、シンガポールCreative Technology社が作製したものである。指先の動きまでも検知できるという。パソコンという、やや近距離で利用するケースを想定し、検知範囲は6インチ(約15.24cm)から3.25フィート(約99cm)としている。斜め方向の検出角度(field of view)は73°である。

 映像キャプチャ用のカメラの性能は、720p(1280×720画素)。距離画像センサは、赤外光を対象物に照射して反射光を検出し,その到達時間を元にして距離を算出するTOF(time of flight)方式を採用する。320×240画素の距離画像を取得できる。

 IDF会場の展示コーナーでは、距離画像センサをノート・パソコンと接続し、ゲームなどを操作する実演を披露していた。