図1「さくら色LED照明」の第2弾を発売
図1「さくら色LED照明」の第2弾を発売
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図2 「目にやさしい」をアピール
図2 「目にやさしい」をアピール
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図2 中央部にLEDを配置
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図3 開発品の構造
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 シャープは2012年7月13日、「寒色」(白色)から「暖色」(電球色)までの10段階調色機能に加えて、「さくら色」を搭載したLEDシーリングライト「さくら色LED照明」の新製品4機種を発売した。同年7月6日に発表したもので、発売に併せて都内で記者会見した(ニュース・リリース)。

 さくら色LED照明としては、第2弾製品となる。2012年3月に発売した第1弾製品は、主にリビング向けに光束が6000lm(14畳まで)と5100lm(12畳まで)、3500lm(8畳まで)の3機種を用意していた(Tech-On!の関連記事1)。「発売から約4カ月(2012年3~6月)の累計出荷台数は4万台に達し、計画通りに推移している」(シャープ 健康・環境システム事業本部 LED照明事業部 第一商品企画部 部長 桧垣整氏)という。

 第2弾となる今回は、光束が5200lm(12畳まで)と4600lm(10畳まで)、3900lm(8畳まで)、3400lm(6畳まで)の4機種をラインアップ。寝室や子供部屋などに向けており、直径を第1弾製品の650mmから600mmに小型化した。市場想定価格として、5200lm品が5万円前後、4600lm品が4万5000円前後、3900lm品が4万円前後、3400lm品が3万5000円前後を見込む。4機種合計で、月産2万台を目指す。

「目にやさしい」効果を新たに確認

 シャープは、さくら色の調光機能を搭載することで、「癒し」や「安眠サポート」の効果が得られるとする。総合医科学研究所と共同で検証を進めており、第1弾製品のウリとして挙げていた。今回、さくら色の照明の新たな利点として「目にやさしい」ことを追加した。「青色などの光に比べて波長が長いため、目の水晶体での散乱を抑えられるため」(シャープ)と説明する。

 深みのある「八重桜」と、淡い「ソメイヨシノ」の2種類のさくら色を用意する。寒色と暖色の2色の白色LEDと赤色LEDを組み合わせることで実現する。シーリングライトの中心部分にこれら3種類のLEDを配置し、レンズと反射板を用いて拡散して、室内全体を照らす。「筐体を薄型化しながら、(LED光源が見えない)面発光を実現した」(シャープ)とする。今回、反射板の配置を工夫することで、中央部のセンター・カバー部分にも光が広がるようになった。