Mozilla Foundationは2012年7月2日、Web技術を中心に据えた開発中のモバイル・プラットフォーム「Boot to Gecko（B2G）」を「Firefox OS」または「Firefox Mobile OS」と呼ぶことを明らかにした（Mozilla Foundationのブログ）。端末や携帯電話事業者のパートナー、市場投入スケジュールも公表した。

　B2Gは、スマートフォンのアプリケーション・ソフトウエアをすべてHTMLやJavaScriptといったWeb技術で記述できるようにするMozilla Foundation内のプロジェクトである。携帯電話事業者として、これまでスペインTelefonica社が採用を表明してきた。今回、新たにドイツDeutsche Telekom社、UAEのEtisalat社、フィリピンSmart社、米Sprint Nextel社、イタリアTelecom Italia社、ノルウェーTelenor社が加わったことが発表された。端末メーカーとしては中国TCL Communications Technology社と中国ZTE社が、Firefox OSを採用した機器を投入する。アプリケーション・プロセサには米Qualcomm社の「Snapdragon」シリーズが使われるという。

　Firefox OSを搭載した端末は2013年初めにブラジルにおいて、Telefonica社の携帯電話サービス「Vivo」ブランドで市場投入されることも明らかにした。これまで市場投入時期は2012年末か、2013年初めとしてきた。