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林隆一、「“70%の稼働率でも30%の利益率”そのロームの強さの理由は?」、『NIKKEI MICRODEVICES』2004年7月号、pp.65-70より
林隆一、「“70%の稼働率でも30%の利益率”そのロームの強さの理由は?」、『NIKKEI MICRODEVICES』2004年7月号、pp.65-70より
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 半導体業界にあって高収益企業として知られるローム。しかし同社幹部の眼には、そうは映らない。かつて30%近い売上高営業利益率を誇っていたが、2006年度から20%を切り、2009年度以降は1ケタ%となった。2012年度は2.1%にまで落ち込み3%にも満たない。リーマンショックや東日本大震災を経ても通期での赤字を出さない点で、依然しっかりとした収益力を持つと言えるが、なぜこれほど収益力が落ちたのか。

 2012年6月13日、大阪市で開催された半導体関連フォーラムで、ローム常務取締役研究開発本部長の高須秀視氏が、同社の収益力の変化についての分析を述べた。