台湾パビリオンの様子
台湾パビリオンの様子
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台北駐日経済文化代表所 副代表の余吉政氏
台北駐日経済文化代表所 副代表の余吉政氏
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台湾貿易センター東京事務所 所長の陳英顕氏
台湾貿易センター東京事務所 所長の陳英顕氏
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 2012年6月13日~15日に東京ビッグサイトで開催されている「JPCA Show 2012」に、台湾プリント基板協会(TPCA)と台湾企業20社のブースが集った「台湾パビリオン」が設置されている。従来までは、台湾企業はばらばらに出展していたが、今回はTPCAの呼びかけによりまとまって出展。会場の横では、連日セミナーを開催し、台湾と日本が連携することのメリットなどをアピールしている。

 今回、台湾企業がまとまって出展した背景には、台湾と日本の企業が連携を強化すべき意義が高まってきたことがある。震災や円高などにより日本企業、特に中小企業の経営が困難に直面していること、中国と台湾による両岸経済協力枠組協議(ECFA)の締結による中国進出を見据えた際の台湾の優位性が増したこと、台日投資協議の締結による日本企業の台湾投資へのリスクが軽減したことなどだ。さらには、台湾行政院が2011年12月26日に「台日産業連携架け橋プロジェクト」を認可し、この制作に基づいて行政院の経済部が工業局内に「台日産業連携推進オフィス」を設置するなど、台日連携を後押ししようとする動きも盛んになっている。同パビリオンには、プリント基板メーカーや設備メーカー、化学品メーカーなど様々な業種から展示が行われている。

 会期中の3日間開催されるセミナーのトップバッターとして、13日の午前中、台北駐日経済文化代表所 副代表の余吉政氏が「日台ビジネスアライアンスの展望」と題して講演。日台の中小企業同士が連携して成功している事例などを挙げながら、日台の企業が連携することのメリットをアピールした。また、続いて台湾貿易センター東京事務所所長の陳英顕氏が「日台アライアンスによる商機及び台湾貿易センターの無料サポート」と題して講演。日台のアライアンスが増大していることを金額などで説明するとともに、同センターが日本企業に提供するサービスを説明した。