三菱化学は、同社が開発した有機薄膜太陽電池の変換効率が11.0%に達したことを、第61回高分子学会年次大会や同社のWebサイトなどで明らかにした。寸法が数mm角と小さなセルでの測定値だが、ドイツHeliatek社が2012年4月に発表した10.7%を上回り、有機薄膜太陽電池としては現時点で世界最高の変換効率となる。
また、同社は岡山県にある同社の水島工場において、有機薄膜太陽電池をロール・ツー・ロール(R2R)方式で製造するパイロット・プラントが稼働を始めたことも明らかにした。同プラントで製造した20cm弱の幅のロール状の有機薄膜太陽電池を同学会で公開している。