Wi-Fi Displayを使い、端末から背面の大画面テレビにコンテンツを伝送している
Wi-Fi Displayを使い、端末から背面の大画面テレビにコンテンツを伝送している
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テレビ側に接続する無線アダプタ。USBケーブル経由で給電し、コンテンツはHDMIで送る
テレビ側に接続する無線アダプタ。USBケーブル経由で給電し、コンテンツはHDMIで送る
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 NTTドコモは、韓国Samsung Electronics社のGalaxyシリーズの最新機種「GALAXY S III」を、同社の2012年夏モデルとして発売する。名称は「SC-06D」。2012年6月~7月の発売開始を予定する。

 4.8型で720×1280画素の有機ELパネルを用いた端末で、重さは約139g。NTTドコモのLTE通信サービス「Xi」に対応するほか、ワンセグやおサイフケータイ機能も備えた。2100mAhのLiイオン2次電池を搭載し、連続待ち受け時間はLTE通信時が約300時間、3G通信時が約400時間である。

 内蔵する無線LANを用いて、テレビと無線接続し、スマートフォンで表示している動画コンテンツなどをテレビ画面に表示する「Wi-Fi Display」機能を備える。Wi-Fi Display対応テレビ、もしくはテレビ側に専用アダプタを接続すれば、スマートフォン側のコンテンツを表示できる。NTTドコモの発表会に併設された展示会場では、Samsung Electronics社が開発したテレビ用無線アダプタが参考出展されていた。ただし、現在のところ、テレビ用無線アダプタが国内で発売されるかどうかは未定という。

 GALAXY S IIIのグローバル・モデルでは、アプリケーション・プロセサにはSamsung Electronics社製のクアッドコア品を使っているが、今回の日本発売モデルでは米Qualcomm社のデュアルコア品(MSM8960、最大動作周波数は1.5GHz)を利用している。このほかグローバル・モデルと異なり、非接触充電機能には対応していない。NTTドコモは、WPC規格に準拠した非接触充電機能を「おくだけ充電」と銘打ち、対応機種を増やしている。なお、NTTドコモの説明員によれば、GALAXY S IIIのグローバル・モデルが対応している非接触充電機能は、WPC規格では無いという。