2種類の920MHz帯向けモジュールを出展
2種類の920MHz帯向けモジュールを出展
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20mW出力対応品は、基板上に設けたアンテナのほか、外部アンテナを利用できるように端子を設けている
20mW出力対応品は、基板上に設けたアンテナのほか、外部アンテナを利用できるように端子を設けている
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 双葉電子工業は、920MHz帯の特定小電力無線モジュールを開発、東京ビッグサイトで開催中の「第1回ワイヤレスM2M展」(2012年5月9日~11日)に出展した。同社は950MHz帯や2.4GHz帯を利用した同種のモジュールを提供しているが、920MHz対応品を出展したのは今回が初めて。

 920MHz帯は、総務省の周波数再編によって2012年7月25日以降に本格的に利用可能になる周波数帯域。従来950MHz帯を利用していたセンサ・ネットワーク関連の無線モジュールなどが、今後920MHz帯に変更されていく状況にある。920MHz帯はこのほか、帯域幅が拡張され、一部で高い送信出力も許容されるなど、大幅に拡充されたことから、新たな用途への適用が期待されている。

 双葉電子が出展したモジュールは、出力が最大1mWと最大20mWの二種類。1mW出力の場合は200m、20mW出力の場合は1200m程度の伝送距離が確保できるという。対応する変調方式はFSKで、帯域内で15チャネル、もしくは16チャネルを利用できる。今後、技術基準適合証明の取得なども進めていくという。