JX日鉱日石エネルギーのSOFC型家庭用燃料電池
JX日鉱日石エネルギーのSOFC型家庭用燃料電池
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 JX日鉱日石エネルギーは、「FC EXPO 2012 第8回国際水素・燃料電池展」(2012年2月29日~3月2日開催、東京ビッグサイト)で、家庭用燃料電池「エネファーム」の固体酸化物型(SOFC)を展示し、販売状況などを明らかにした(Tech-On!関連記事)。

 家庭用SOFCは、JX日鉱日石エネルギーが「世界に先駆けて」(同社)2011年10月に発売したもので、発電効率が45%(100%出力時)と従来の固体高分子型燃料電池(PEFC)に比べて8~10%高いことが特徴。家庭用SOFCの販売台数は、発売から2012年3月期末までに約700台を見込んでいるという。これは同社の家庭用PEFCの販売台数を大きく上回っている。「SOFCの発電効率の高さに加え、(同社の)PEFCに比べて体積で約40%小型化したことが評価された」(同社説明員)。

 同社の家庭用SOFCのその他の仕様は、定格出力700W、定格熱回収効率42%、貯湯タンクの容量90Lなど。価格は270万円(税別)で、都市ガスタイプとLPガスタイプの2種類がある。現在販売しているのは関東以南の地域で、ガス会社を通じての販売となる。東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、西部ガスなど都市ガス大手はまだJX日鉱日石エネルギーのSOFCを扱っていないが、地元密着型の多くのガス会社が販売しており、ハウスメーカーとも協力体制を築いているという。

■変更履歴
JX日鉱日石エネルギーの要請により、2012年3月期末まで販売見込み台数を変更しました。