Lumia 610
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808 PureView
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Asha 202
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Asha 302
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 フィンランドNokia社は2012年2月27日、新興国向けからハイエンドなものまで、幅広いラインナップの携帯電話機やスマートフォンを発表した。2012年2月27日~3月1日までスペイン・バルセロナ市で開催中の「Mobile World Congress 2012」で展示している。

 今回、発表したのは若者向けのWindows Phone「Nokia Lumia 610」、写真にこだわったSymbian搭載スマートフォン「Nokia 808 PureView」、および主に新興国を狙った従来型の携帯電話機「Asha 202/203/302」である。既に発表済みのハイエンド・スマートフォン「Lumia 900」に加えてラインナップを広げることで、スマートフォンで劣勢に立つ先進国と、従来強い基盤を持つ発展途上国の両方で攻勢をかける。

 Nokia Lumia 610は「Windows Phone 7.5」を搭載したスマートフォン。189ユーロという低価格を特徴とする。3.7型(800×480ピクセル)の液晶ディスプレイ、下り最大7.2Mビット/秒のHSDPAの移動通信機能などを持つ。2012年第2四半期に出荷を開始する。

 Nokia 808 PureViewは、41Mピクセルの撮像素子と、Carl Zeissのレンズを持つスマートフォン。38Mピクセルで画像を保存することが可能である。また、画像保存サイズを2/3M、5M、8Mピクセルで保存もできる。この場合、デジタル・ズーム際に画素を失うことなく撮影できる。

 Asha 202/203は、データ通信が発達していない地域を対象とした端末である。Webブラウジング時に不要なデータをネットワーク側で間引いく「cloud base browser」、Nokia Life toolsと呼ぶ健康や教育に関するSMSベースのサービスを提供するアプリなどをプリインストールしている。さらに、40タイトルの米Electric Arts社のゲームが無料でプレイできるサービスも提供する。Asha 202と203の主な違いは、202がデュアルSIMである点である。価格は60ユーロ程度で、2012年第2四半期に出荷を予定する。

Asha 302はQWERTYキーボードを備えた端末で、企業での利用を想定した製品である。米Microsoftのメッセージング・サーバー・ソフトウエアExchangeに接続する機能を持つ。1GHzのアプリケーション・プロセサを備え、HSDPAに対応し最大下り10.2Mビット/秒で通信できる。IEEE 802.11b/g/nの無線LAN機能も搭載している。既に販売を開始しており、価格は95ユーロ程度である。