厚みは12.5mm
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720pで30フレーム/秒の動画を投射して表示できる
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DLP Picoの製品を示した。今回利用したのは一番小さな「nHD」解像度のものである
DLP Picoの製品を示した。今回利用したのは一番小さな「nHD」解像度のものである
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開発に関わった、TI社 Manager, DLP Pico Projection, DLP ProductsのFrank J.Moizio氏
開発に関わった、TI社 Manager, DLP Pico Projection, DLP ProductsのFrank J.Moizio氏
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 韓国Samsung Electronics社は、「Mobile World Congress 2012」において、プロジェクター機能を内蔵したスマートフォンを披露した。名称は「Galaxy Beam」。米Texas Instruments Inc.(TI)のプロジェクター技術「DLP Pico」を採用し、LED光源によって最大15lmの明るさで動画や静止画、プレゼンテーション・ファイルなどの画面を投射できる。同社は以前にも同様のスマートフォン「BEAM」をMobile World Congress 2010に出展していたが、その際の明るさは9lmだった(Tech-On!の関連記事)。

 Samsung Electronics社のブース奥に、カーテンで仕切られた暗室を用意し、Galaxy Beamのプロジェクター機能を実演した。2000mAhのLiイオン2次電池を搭載しており、最大3時間程度プロジェクターとして機能できるという。厚みが12.5mmと、「プロジェクター内蔵スマートフォンとしては、非常に薄い」(ブースの担当者)とする。重さは145.3g。用いたDLP Picoの解像度は「nHD」(640×360)である。開発に関わったTI社の担当者は、「熱の発生を少なく抑えられたため、アクティブな放熱機構は不要となっている。これらも、厚みを薄くできたことに貢献した」(TI社 Manager, DLP Pico Projection, DLP ProductsのFrank J.Moizio氏)。

 最大動作周波数が1GHzのデュアルコア構成のアプリケーション・プロセサを搭載し、ソフトウエア・プラットフォームには米Google社の「Android 2.3 (Gingerbread)」を用いた。ディスプレイは4型液晶パネル(480×800)である。ブース説明員によれば、2012年前半にも特定地域で発売される予定としている。