シャープ 代表取締役会長の町田勝彦氏
シャープ 代表取締役会長の町田勝彦氏
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 「医療機器の分野は今後、最も期待できる産業分野の一つ」――。2012年2月23~24日に開催された「World Forum for MEDICAL Device in KANSAI 2012 ~医療機器、診断機器、計測分析機器 開発促進のための国際フォーラム・イン・関西~」において、シャープ 代表取締役会長の町田勝彦氏は、このように医療機器産業への期待を示した。同イベントを主催した大阪商工会議所の副会頭として、冒頭で挨拶をした際に述べたもの。

 まず町田氏は、現在の経済状況について「難題が山積しており、停滞を余儀なくされている」と指摘。こうした中で今後、注目すべき産業が医療機器の分野であるとした。「医療機器は、多様な技術のすり合わせ。産業分野が多岐に渡る。その分、経済波及効果が大きい」(同氏)。

 関西は2011年12月、国から「関西イノベーション国際戦略総合特区」の指定を受けたこともあり、医療機器や先端医療などの分野における取り組みの強化を図っている。町田氏は、こうした状況を踏まえ「商工会議所としては企業側の立場に立って、イノベーションが促進され、国際競争力が持てるように環境を整えていきたい」とした。