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HOMEエレクトロニクス電子デバイス > 【麻倉怜士CES報告13】ロイヤル・オペラ・ハウスの3Dオペラ「マダム・バタフライ」撮影終了

【麻倉怜士CES報告13】ロイヤル・オペラ・ハウスの3Dオペラ「マダム・バタフライ」撮影終了

  • 麻倉 怜士=評論家、日本画質学会副会長
  • 2012/01/17 12:30
  • 1/1ページ
RealD社のPresident, Consumer ElectronicsのBob Mayson氏。Wynn Las Vegas Hotelのプライベート・スイートで、筆者が撮影。
RealD社のPresident, Consumer ElectronicsのBob Mayson氏。Wynn Las Vegas Hotelのプライベート・スイートで、筆者が撮影。
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「マダム・バタフライ」の画面。パソコン画面を筆者が撮影。
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「マダム・バタフライ」の画面。パソコン画面を筆者が撮影。
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 米RealD社の3次元(3D)オペラ制作の第2弾、プッチーニの「マダム・バタフライ」の撮影が完了した。RealD社は、世界的に有名な3D技術開発とライセンスの会社だ。同社開発の劇場用の偏光方式のRealDシステムは、3D映画館での世界的な業界標準になっている。RealD社は映像コンテンツ会社ではないが、3D表現の可能性を探るべく、オペラの制作を続けている。

 RealD社は3Dオペラ「カルメン」を2010年に制作した。3D映像の普及を推進するコンテンツとしては、映画以外にもスポーツ、コンサートライブ、ドキュメンタリー……と各種あるが、なぜオペラなのか。「実はお話はロイヤル・オペラからあったのです」と明かすのは、制作したRealD社のBob Mayson氏(President, Consumer Electronics)だ。

 「メトロポリタン歌劇場がHDのライブビューで成功したのに刺激され、我々に『放送で3Dをやりたい』といらしたのです。そこで『放送より映画が良い』と提案したんです。映画館でも映画以外のコンテンツ(専門的にはODSという)が必要ですからね」。

オペラの映画化には二つのやり方がある。一つが、オペラ劇場で客席から鑑賞するイメージで、客席側から舞台を撮影する方法。もう一つが、完全なドラマ仕立てで、スタジオやロケーションにて、映画と全く同じようにシーンを再構成し、大道具や小道具を立てて撮影するものである。前者は、オペラ座そのものの雰囲気は再現されるが、表現が舞台上に限られる。後者は、表現はダイナミックに広がるが、ドラマが強調されると、オペラ的というより映画的になってしまう。

 「マダム・バタフライ」は「カルメン」に次ぐ第2弾。ロイヤル・オペラ・ハウスで上演を撮影し、しかも舞台の上からも近接撮影するという画期的な新手法を採用した。カメラはステディと固定、クレーン。筆者は「International CES」会場近くの「Wynn Las Vegas Hotel」にRealD社が設けたスイートで「マダム・バタフライ」のトレーラーを拝見したが、実に詩情豊かな、静謐(せいひつ)な3D映像で、舞台芸術の新しい可能性を拓いたと思った。まず劇場作品としてイギリスで3月に公開し、その他の地域はそれから7月にかけて公開するというスケジュールだ。カルメンと同様に、3D・BD-ROMでのリリースも予定されている。「次の夢は、ぜひライブで3Dオペラを配信したい」とBob Mayson氏は言った。

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