図1 18.7mm×14.0mmの大判センサを採用した「PowerShot G1 X」
図1 18.7mm×14.0mmの大判センサを採用した「PowerShot G1 X」
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 キヤノンは、18.7mm×14.4mmと大判のCMOSイメージ・センサを搭載したコンパクト型デジタル・カメラ「PowerShot G1 X」を発表した。現在開催中の「2012 International CES」で実機を初披露した(図1~3)。米国では2012年2月に、799.99米ドルで販売を開始する予定という。

 同社は、高級コンパクト機として「PowerShot G」シリーズを展開している。今回発表したG1 Xも外観デザインを従来機から踏襲しているが、搭載する撮像素子を大幅に見直した。2010年10月に発売した従来機「PowerShot G12」では、1/1.7型で1000万画素のCCDを搭載していた。

 これに対してG1 Xでは、1.5型(18.7mm×14.4mm)で1430万画素のCMOSイメージ・センサを採用した(図4)。センサの寸法は、オリンパスやパナソニックがミラーレス・カメラで採用している「マイクロフォーサーズ」の17.3mm×13.0mmよりも大きい。

 光学4倍ズームレンズで、焦点距離は28mm~112mm相当(35mmフィルム判換算)。F値は2.8~5.8である。レンズ構成は10群11枚で、光学系には両面非球面の「Ultra high refractive index Aspherical(UA)」レンズなどが含まれている。絞り羽根は6枚。

 感度はISO100~12800。画像処理エンジンには「DIGIC 5」を採用した。液晶ディスプレイは可動(バリアングル)式で3型92万画素の「PureColor II VA LCD」である。ズームに連動する光学ファインダーも備える。外形寸法は116.7mm×80.5mm×64.7mm。電池やメモリ・カードを含む質量は約534gである。

 なお、米国最大のカメラ関連展示として例年単独開催されていた「PMA」は今回、CESと併催になっている。

図2 背面
図2 背面
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図3 上面
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図4 大型センサを搭載していることをアピール
図4 大型センサを搭載していることをアピール
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