図1 ワイヤレス給電機能を備えるタブレット端末
図1 ワイヤレス給電機能を備えるタブレット端末
[画像のクリックで拡大表示]
図2 水槽の外にある送電機
図2 水槽の外にある送電機
[画像のクリックで拡大表示]
図3 横から見ると、タブレット端末と送電機が離れている様子が分かる
図3 横から見ると、タブレット端末と送電機が離れている様子が分かる
[画像のクリックで拡大表示]

 東芝は、「2012 International CES」でワイヤレス給電機能を搭載するタブレット端末を参考出展した。防水機能も備えており、会場では水槽の中に入れた状態でワイヤレス給電できている様子を披露している(図1、2)。

 10.1型の液晶ディスプレイを備える同社の「レグザタブレット」を用いて試作した。「あくまで技術展示で、製品化の具体的な予定はない」(同社の説明員)とする。

 ワイヤレス給電技術には、比較的給電できる距離が長い「磁界共鳴方式」を採用した。披露した試作システムは、タブレット端末と送電機が数cm離れていた(図3)。電力伝送効率は「非公表だが、決して高くはない」(同氏)という。

 なお、今回の試作品は、製品では内蔵していたLiイオン2次電池を取り外し、直接給電している。