パナソニックは、同社のスマートテレビ向けに専用のWebブラウザーと、その操作に対応したタッチパッド付きリモコン「VIERA Touch Pad Controller」を展示している。
欧米の消費者からは、テレビの大画面でWebサイトを閲覧したいというニーズが強いという。しかし、これまでテレビに搭載されてきたブラウザーは、一般に動作が遅い上、通常のリモコンでは非常に使いにくいという問題があった。このため、パナソニックは従来、同社のインターネット・サービス基盤である「VIERA Connect」に対応したスマートテレビに、Webブラウザーを搭載してこなかった。
今回同社は、VIERA Connectに対応したテレビで軽快に動作するWebブラウザーを、HTML5で独自に開発した。2012年1月末以降に発売するスマートテレビに搭載するという。
さらに、Webブラウザーの操作を前提に設計したリモコンを開発した。特徴は、本体上部にカーソルを操作する円形のタッチパッドを配置したことと、タッチパッドの周囲に静電容量センサを搭載してそこをなぞるとページがスクロールするようにしたこと、である。ボタンの数も必要最小限に抑えられている。
「VIERA Connectのユーザー・インタフェースは、通常のリモコンで使いやすいように設計されている。Touch Pad Controllerは、主にWebサイトの閲覧についてそれを補完するものという位置付けだ」(説明員)。Touch Pad Controllerは、上記の2012年モデルのスマートテレビに同梱されるという。