NECは、M2M(machine to machine)技術を使って、センサで測定した大気中の放射線量をパソコンやスマートフォンで閲覧できるようにする「CONNEXIVE放射線測定ソリューション」の販売を始めた(ニュースリリース)。学校や病院、公園など生活区域の屋内外に設置した放射線センサの測定データを、定期的にクラウド・サーバに収集・蓄積し、パソコンやスマートフォン、携帯電話機などから閲覧できるようにする。

 NECはこのシステム向けに、屋内用1タイプ、屋外用2タイプの計3タイプの放射線センサを用意した。屋内用は、USB経由でパソコンに接続できる(測定範囲は0~20μSV/時)。屋外用は2タイプとも自立型で、そのうち1タイプは測定範囲が0~99.99μSV/時と広い。これはバッテリを装備(満充電で約5日間の稼動が可能)するとともに、太陽電池も搭載して電源の自律供給も可能だ。もう1タイプは、屋内タイプと測定範囲が同じで、バッテリや太陽電池がなく、手軽に導入できるとする。

 NECは今回の「CONNEXIVE放射線測定ソリューション」を含め、M2Mサービス「CONNEXIVE」関連事業で、今後3年間に500億円の売り上げを見込んでいる。