NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社は2011年12月21日、「モバイル非接触ICサービス普及協議会」を設立したと発表した。狙いは携帯電話事業者各社が2012年に市場に投入するとみられる、ISO/IEC 14443 Type AやType BとFeliCaの両方に対応したスマートフォンを使った決済のための環境を整えることである。現在、日本での非接触IC決済サービスはFeliCaに対応したサービスが主流であるが、世界的な流れから、今後国内においてもType A/Bを使った決済サービスも本格化してくると見られる。

 協議の目的は大きく二つあるとする。一つは利便性向上のために、非接触通信技術の違いを意識することなく、各種サービスを国内外で利用できる環境の整備と運用。もう一つは、利用コストの削減とサービス提供までの期間の迅速化のために、国内通信事業者間での共通仕様の策定、運用の統一化することである。モバイル非接触ICサービスの提供会社やメーカーなどに協議会への参加を呼びかけるという。