受賞した谷 尚子氏
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 日本能率協会(JMA)は、製造現場で活躍する監督者を表彰する「大野耐一特別賞」として、住友電装(本社三重県四日市市)の谷尚子氏を表彰したと発表した(ニュースリリース)。

 JMAが横浜で開催した職場マネジメント事例の発表大会「2011 第一線監督者の集い:全国大会」での発表事例の最優秀事例を顕彰したもの。2010年に受賞した会津オリンパス(本社福島県会津若松市)の川井真弓氏に続いて2年連続で女性の受賞となった。大野耐一特別賞は、製造現場の係長や工長、主任、作業長、ラインリーダーなどによる職場改革活動を活性化することを目的にJMAが2007年に創設した賞。上記の全国大会の聴講者投票により決定される。

 世界中に工場を抱える住友電装は、グローバルでの同一・最高品質の製品提供を目的に「ピカピカ運動」と呼ぶ製造現場の革新活動を展開している。リーダーとなる伝道師が、世界中の工場に派遣されて指導しており、谷氏は2007年からルーマニアでの指導を始めた。モデルラインを立ち上げて現地の工場長や作業者の信頼を得て活動を展開することで、生産性を1.3倍に高めるとともに、不良率を従来の1/4にまで低減させたという。