米Intel社は、家電向けの技術開発を手掛ける事業部である「Digital Home Group」を廃止する方針を明らかにした。同事業部の資産は、同社 Vice President兼General MangerのDoug Davis氏が率いる携帯端末向け事業部「Netbook and Tablet Group」に移動させるという。今回の決定により、テレビ向けの半導体製品と関連技術の開発を中止する。Intel社は、米Google社が開発したAndroidベースのテレビ向けソフトウエア・プラットフォーム「Google TV」を採用したソニーのテレビ製品やスイスLogitech International社のセットトップ・ボックス(STB)製品に、「Atom CE4100」というSoCを提供していた。

 Intel社によると、今回の決定の背景には、携帯端末が動画コンテンツを視聴するための有力なプラットフォームになる流れがあるという。「タブレット端末などの携帯端末の上でコンテンツを楽しむことが多くなってきたので、携帯端末とテレビには大きな相乗効果があると思っている」(同社)。

 ただし、IPTV視聴用STBやIPゲートウェイに向けた半導体製品の開発は、Netbook and Tablet Groupの下で継続するという。こうした用途に向けて、従来のSoC製品であるCE4100およびCE4200の販売は続ける。