日本ユニシスは、「おおさか充電インフラネットワーク」を構築する充電器メーカーやIT企業12社による「充電インフラネットワーク技術ワーキンググループ」(幹事企業は日本ユニシス)を設置して、大阪府とCHAdeMO(チャデモ)協議会と共同で、充電インフラ・ネットワークの技術標準化に向けた取り組みを開始すると発表した(ニュースリリース)。同ワーキンググループは、事務局を大阪府が務め、電気自動車(EV)による大阪発のイノベーションを創出する会員組織である大阪EVIS(EV Innovators)内に設置されている。

 同ワーキンググループでは、充電インフラ・ネットワークを複数の企業で構築し、EVユーザーにとって利便性の高い充電サービスを効率的に提供できるように、統一的な技術仕様を検討し、実証実験などを通じてそれを検討していくという。検証していく項目は、(1)ICカードを用いた利用者認証、(2)充電サービスの利用データの収集と提供、(3)充電器の位置や状態情報(満杯か空いているかの情報など)の収集と提供、(4)課金/決済、(5)外部システムとの連携、が中心となる。

 CHAdeMO協議会は、同ワーキンググループにオブザーバーとして参画する。これにより、充電インフラ・ネットワークの大阪・関西発技術仕様について、全国展開と標準化に向けた活動が加速していくと期待される。また、大阪府は、同協議会と共同で2011年度に、充電インフラ・ネットワークの実証実験や技術仕様の検証を実施する予定となっている。