可視光通信の照明側システム
可視光通信の照明側システム
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利用者側のシステム
利用者側のシステム
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LED照明以外の、双方向通信のデモも披露
LED照明以外の、双方向通信のデモも披露
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 太陽誘電は、上り下りそれぞれが最大100Mビット/秒と高速な可視光通信システムを開発し、千葉県幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2011」で実演した。通信距離も2m弱と室内での利用には困らない距離になったという。

 可視光通信は、LED照明の目に見える光(可視光)を情報の伝送媒体に用いる通信システム。これまでの伝送速度は多くが数十Mビット/秒止まりだった。太陽誘電は100Mビット/秒のシステムを開発したこともあったが、伝送距離が30cmと短かった。

 今回、太陽誘電は照明から端末まで、あるいは端末から照明までのそれぞれで、最大100Mビット/秒を実現した。通信距離は2m弱。「200lxの明るさがあれば通信が成り立つ」(同社)ため、オフィスだけでなく、家庭の室内でも利用可能になった。

 今後の課題は、多数のLED素子を並べたLED照明での伝送速度の確保や、実用化に向けての用途の開拓など。最近は、水中での通信に利用する試みもなされている。2011年9月には、伝送速度最大95Mビット/秒を規定する国際標準規格「IEEE802.15.7」の策定が完了するなど、開発側、利用側の双方にとって環境が整いつつある。「今回は準拠していないが、仕様を規格に合わせるのは難しくない」(太陽誘電)という。