ボイスコントローラの利用イメージ 東芝のデータ。
ボイスコントローラの利用イメージ 東芝のデータ。
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ボイスコントローラの外観と機能 東芝のデータ。
ボイスコントローラの外観と機能 東芝のデータ。
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コンプレッサーの改良点 東芝のデータ。
コンプレッサーの改良点 東芝のデータ。
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 東芝ホームアプライアンスは,音声で操作できる家庭用エアコン「大清快VoiCE NDRシリーズ」を発表した(ニュース・リリース)。13機種あり,2012年向けルーム・エアコンの新製品として,2011年11月上旬から発売する。

 付属の音声認識器(ボイスコントローラ)に向かって,操作内容の単語を発すると,それを音声認識器が認識し,エアコンの室内機に赤外線通信で指示を伝える。ボイスコントローラの認識回路にはあらかじめ「暖房」,「タイマー」,「停止」など21アイテム(26個)の単語が登録してあり,エアコンはこれらの言葉に対応した運転を行う。

 例えば,「節電」と声をかけると,自動的に節電運転するという。音声認識の内容は,メロディと合成音声で知らせる。家事などで両手がふさがっていてリモコンが操作できなかったり,夜中に起きた際に暗い部屋でリモコンがよく見えないときなどに重宝するという。また,このボイスコントローラは,エアコンの操作だけでなく,東芝の「ワイヤレスリモコン機能付きLED照明器具」と東芝の「テレビ」のオン・オフも可能だという。

 ボイスコントローラは,スタート・ボタンとお知らせランプだけがついたシンプルなデザインで,音声認識回路とマイク,スピーカーを内蔵している。音声認識回路の起動は,スタート・ボタンを押すか,拍手やノックなどのハンド・クラップ(3回手をたたくなど)で行い,登録された単語を発するとエアコンが動作する。音声認識回路には,必要なときだけ認識回路を起動させる,低消費電力の「CL3 Wake-up回路」新規に開発して搭載し,乾電池の消耗を抑えた。

 エアコンの心臓部には,新型のデュアル・コンプレッサーを搭載した。すなわち,シリンダーを扁平化して漏れ損失と摺動損失を低減,また吸い込み口を一本化して吸い込みロスを低減,さらに吸込配管を短くして損失を低減した。これで,コンプレッサー単体の効率を向上させた。。このコンプレッサーを使うことで,「業界最小」(同社)の消費電力45Wで冷房する「涼風運転」や温風吹出し時間が「業界最短」(同社)の約1分である「ダッシュ暖房」が可能になった。