セイコーエプソンは2011年8月31日、個人向けインクジェット・プリンターの新機種10機種を発表した。複合機「カラリオ」シリーズが7機種、小型プリンターの「カラリオ ミー」シリーズが2機種、A3ノビ対応の光沢顔料プリンター「エプソンプロセレクションプリンター」が1機種である。2011年9月8日から順次発売する。2011年の国内年末商戦における「市場シェアの51%を目指す」(エプソン販売 代表取締役社長 平野精一氏)とする。
カラリオ・シリーズの複合機は、6色インク採用機種が「EP-904F」「EP-904A」「EP-804A/EP-804AW/EP-804AR」「EP-774A」「EP-704A」が5機種、4色インク採用機種が「PX-434A」「PX-404A」の2機種。上位機種であるEP-904F/AとEP-804A/AW/ARには、「先読みガイド」機能を搭載し、操作性を高めた。具体的には、ユーザーが「メモリーカードを挿入する」「原稿カバーを開ける」「ADFに用紙をセットする(EP-904F/Aのみ)」といった操作をすると、操作画面上に関連したメニューだけを表示する。
スマートフォンやタブレット端末との機器連携機能も強化された。スマートフォン用アプリケーション・ソフトウエア「Epson iPrint」の提供をはじめ、写真やドキュメントをメールに添付してカラリオ・プリンターに送信するだけでプリントできる「メールプリント」機能も備える。米Apple社のスマートフォンやタブレット端末から無線LAN経由で印刷できる「AirPrint」や、米Google社の提供するクラウド印刷サービス「Google Cloud Print」に対応する予定である。
下位機種であるPX-434AとPX-404Aは、従来機種である「PX-403A」に比べ約35%小型化した。「メイン基板と電源ユニットを小型化して、それぞれの部品配置を変更することで実現した」(セイコーエプソン)とする。