岩谷産業は、カセットボンベの液化石油ガスを燃料として使う屋内用ストーブ「カセットガスストーブ」を2011年9月10日に発売する(ニュースリリース)。平面燃焼方式のセラミックバーナーを採用し、輻射熱で暖める。圧電点火方式のため点火時の電池や電気は不要で、コンセントやガス栓がない部屋でも使用できる。不完全燃焼防止装置など、トラブル時にガスを自動的に遮断する安全機能も搭載する。

 大きさは、幅308×奥行き205×高さ306mm、質量は約2.4kg(カセットボンベ含まず)。最大発熱量は約1.0kW(900kcal/h)で、連続燃焼時間は約3時間20分(気温20~25℃の時の連続燃焼で、「イワタニカセットガス」1本を使い切るまでの実測値)。寒冷地を除く温暖地での暖房のめやすとしては、木造戸建て住宅で3畳まで、コンクリート集合住宅で4畳までとする。

 安全装置としては、不完全燃焼防止装置、転倒時消火装置、立ち消え安全装置、圧力感知安全装置を搭載する。不完全燃焼防止装置と立ち消え安全装置は、バーナー部に取り付けた熱電対で周囲の温度を測ることで燃焼状態を感知するもの。使用時の燃焼ガス中の一酸化炭素濃度が0.05%を超えるような不完全燃焼が発生したり、風などによって炎が消えたりした際に、自動的にガスを遮断する。

 転倒時消火装置は、ストーブが倒れたり、強い衝撃が加わったりしたときに自動的にガスを遮断し、ストーブを消火する装置。圧力感知安全装置は、カセットボンベ内の圧力を感知し、圧力が異常に上昇した場合にカセットボンベを自動的にはずし、ストーブを消火するものだ。

 価格はカセットボンベ1本付きで1万5750円(税込み)。