富士電機は、ビニールハウスと太陽光発電を組み合わせて作物を育てる実証実験を開始した(ニュースリリース)。実験中の案件は2つあり、1つは全国農業協同組合連合会(JA全農)と共同で、神奈川県平塚市の同連合会営農・技術センターで実施するもの。栽培作物の生育調査、発電設備の設置方法の違いによる発電状況の調査、耐候性の評価、設置作業の内容の評価などを行う。

 もう1つの案件は、熊本県の「平成23年度太陽光発電を利用した農業の実証事業」に伴って、熊本市と宇城氏の農家に設備を設置する。JA全農とも連携して取り組む。作物の生育調査などのほか、環境制御機器の動作試験、売電による収入のシミュレーション、農業資材としての適性評価などを実施する。

 富士電機は、実証実験を経たうえで、2012年からビニールハウス向け太陽光発電システムを販売する予定。